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K2 ―そしてアズライト マラカイト
2014.10.30 Thursday 17:17


店長のオススメの石、その2、です。





まだ今年、ツーソンなどでお披露目されたばかりのこの石。

K2 Jasper などと呼ばれています。

でもジャスパーではありません。

花崗岩です。



そして青いドットのような模様。

これ、実はアズライトなんです。

アズライトといえば海外では

「Stone of Heaven」

天国の石と呼ばれています。



日本でも宇宙的な力が強いとかESPがほにゃららとか、

色々言われて人気のある石です。

特に男性に人気が高いような気がするなぁ。

よくネット上のHN(ハンドルネーム)に

アズライトを使うてはる人、大体男性ですね〜。^^



このアズライトが「ヒマラヤのポピー」と呼ばれる

この石に入っているのがそもそもの不思議。

それを今日は簡単に書きたいなぁと思っています。





ってか、「ヒマラヤのポピー」自体もちゃうし。

K2はカラコルム山脈です・・・ヒマラヤやナイし。

そのカラコルムの有名な5つの山はK1からK5まで番号で呼ばれていて

他の山は別の名前をそれぞれつけてもろたのに

なぜかK2だけはそのまンまK2、なんです。



これは今のところ、発見されたK2でしか見つかっていません。

K2っていうのは世界で2番目に高い山です。

標高8611mやったっけ?

エベレスト・・・チョモランマの次に高い山。



でも登るのはエベレストより難しいと言われています。

エベレストはこれまで5000人超が登頂していますが

K2はまだ300人ちょっと。

プロでも4人に1人が遭難するとか…。^^;



そんな山でしか今のところ採れない石です。

ですからそのまま山の名前で

石もK2と略して呼ばれています。

正式にはK2 Azuraite in Granite(花崗岩に入っているアズライト)、かな。





裏面(表面だけ店長が軽く磨きました)





そんなところにある石ですから、まず絶対量が少ないです。

でもこの数カ月、かなりの数が出回るようになってきました。

しかも加工されて出回っていますから

多分中■経由やと思います。



カラコルム山脈はパキスタンと中国の間に横たわる山々です。

でも発見されたのはパキスタンのハズです。

花はアメリカ経由でパキスタン産として手に入れました。

出始めですし、見た目も可愛いので人気があって需要が高く、

多少高額でもすぐに売り切れます。



たまに見かける日本のお店では

20mmくらいの小ぶりなペンダントでも数万円。^^;

確かに、採掘に行くのも命懸けやモンなぁ。





まだ発見されて間もない、

やっと成分がわかりだしたばかりのこの石。

まだ謎はいっぱいあります。







さて、アズライトはこんな石です。





これは全部アズライトの母岩付き結晶原石です。

店長が長い間にこんだけ溜め込んでいました。(笑)

またお店にも出して皆さんにご覧いただけるようにしておきますね。



これら結晶原石はお高いんです。

でも多くのアズライトはこんなカンジで

まるで苔のように成長します。





これも不思議なんですよね。

普通に米国のユタ州産なんですけど

アズライトっていうのは本来硬度が低い、柔らかい石なんです。

でも試しに画像のように切断してみましたが

めっちゃ硬い。



何か銅を含む石に付着したんでしょうが

中まで藍色になっています。

まぁ、和名は藍銅鉱、ですが。

でもちょろちょろとマラカイト色も見えるし

この石に銅が含まれているのかなぁ?





あ、このアズライトボールなら

お客さまで欲しい方がいらっしゃれば言うてください。

ご希望のかたに1つづつ、お譲りします。

これだけですので無くなったらごめんなさいです。



でも画像左下のアズライトボールのように

ビーズ用に穴を開ける場合は

2000円くらい頂戴します。

めっちゃ硬いのでダイヤモンドビットが

最低2つは要るんですよー。(T T)





話がそれましたが(笑)

アズライトは銅から派生する二次鉱物です。

さくっと言うと銅の錆びのようなモノなんですね。

似た鉱物にマラカイトがあります。



これはマラカイトの結晶原石クラスターです。







これは店長の自慢の1つなんです。^^

これほど見事な結晶原石クラスターはちょっと無いと思います。

ホンマは上のアズライトボールのように苔状で派生したり

逆に大きな塊になったり。



裏面です



でもこの美しい姿から

和名を孔雀石というのも頷けます。

覗きこめば森の妖精の女王さまに出会えそうな。

このマラカイトもアズライトと成分はほとんど変わりません。



マラカイトがCu₂CO₃(OH)₂

アズライトはCu₃(CO₃)₂(OH)₂です。

ちょっと数字がちゃうくらいにしか

花にはわかりません。^^;



両方共、含水酸基炭酸銅と呼ばれ

炭酸を含んだ水によって銅の表面が浸食されて

銅イオンがしみ出てくることから発生します。

ですからこの2つは一緒に並んで採掘されることが多いです。







これの裏面は下になります。







ね。

赤っぽい母岩がみえます。

これに銅が含まれているんでしょう。



ちなみにこのアズライトには







緑色のマラカイトが見えますよね。^^





裏面も





まっ茶っちゃ〜です。(笑)







そしてこの小さい標本にも





しっかりマラカイトと仲良くくっついてはりますね〜。^^



実はこの小さい標本が1番お高かったんです。

結晶が1番大きいからでしょうねー。

ちなみに裏面では





赤っぽく見える石がついてますが

これが銅を含んでいるのかなぁ?

どうでしょう?



シャレカ? [:ふぅ〜ん:]







ココまでざくっと書いてきましたが

では、K2のアズライトはどこから発生したのか。

それがわかりません。



花崗岩に今まで銅が含まれていると

聞いたコトもありません。

でも銅がナイとアズライトはできません。

しかも花崗岩の『中に』丸っぽく、

たくさんできているんです。





お店にビーズやペンダントなどを少しだけ置いていますが

この美しい孔雀のような模様、

そしてマラカイトグリーンと呼ばれる色の石も





そしてアズライトの藍色も

どちらも銅があるから生まれます。

そういえば昔は両方とも絵の具代わりに使われたとか。

どちらも美しいですし、

硬度も低くて削りやすいですモンね。





でも花崗岩は硬いんです。

ほぼ石英に準ずる硬さです。

今回いくつかアメリカのオーナーが作ってくれた

カボションに穴あけをしましたが

めちゃくちゃダイヤモンドビットを使いました〜。(泣)





(1番大きいのが高さ約61mmです)





考えられるのは

K2の花崗岩には銅が含まれているんやないかとしか

そないにしか思えません。

でも成分分析に書かれてなかったし。



本当に不思議な石です。







でも間違いなく人気が出るでしょう。

そしてスグにどこかの国が偽物を作るかも。(笑)

今ならまだ安心して購入できますが。^^







こんな珍しい石があるっていう、ご紹介でした。


















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